酔いどれデザイン日誌 - Drunken Design Diary -

都内でデザインファームを営む酔っ払いが、UI/UX論やデザイン思考論を書き殴ります。

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Amazonプライムフォト(AmazonDrive)で写真を一括削除する時に見る記事

皆さんは写真を撮りますか?一眼ユーザーでもスマホフォトグラファーでも膨大な写真データの置き場所やバックアップ、困りますよね。そんなあなたには断然Amazonプライム・フォトをオススメします。なんたって無圧縮で容量無制限な上にRAWデータまで無制限に保存できて、Amazonプライムの年会費の中に含まれている基本サービスなのですから度肝を抜かれます。無圧縮かつRAWデータOKの時点で対抗馬のGoogleフォトが霞んで見えます。もうFlashAirとか使わなくても良いんだ!やったー!などとつい浮かれてしまいました。

しかしこのAmazonプライムフォト(AmazonDrive)、思わぬ落とし穴があります。スマホアプリの利用開始時に自動保存をさらりと促してくるのですが、ここで十分に注意しないと取り返しのつかない事になってしまうので、私のように1万枚の写真を手動削除して無駄な半日を使う人がこれ以上出ないようにここに警告文と正しい一括削除の手順を置いておきます。もしもう自動保存をオンにしてしまったよーという方もご安心ください。救いはあります。

目次

Amazonプライムフォト(AmazonDrive)のクソ仕様について

まず最初にAmazonプライムフォト(AmazonDrive)の挙動について確認しておきましょう。ぶっちゃけこの章の仕様さえ把握していれば1万枚の画像を手動削除するとかいう地獄をみなくて済みます。

フォルダで分けてもアプリ側では表示が混ざる

AmazonのPrime Photosをダウンロードした方は気付いたと思われますが、このアプリで表示されているのは「AmazonDriveに保存されているすべての写真」になります。AmazonDriveのwebアプリ側ではフォルダ分けができるのですが、アプリ側から見ると全部一緒くたに混ざってしまいます。スマホのバックアップだけをしている方なら気にならないかもしれませんが、私のようにデジタル一眼で撮った写真もバックアップしていると、スマホの写真および画像が一覧に混ざるのは非常に気持ちが悪いです。一眼で撮った写真だけがクラウドサーバを介していつでもスマホでプレビューできるのが最高だったのに・・・。という事でスマホのバックアップはGoogleフォトに移そうと思ってすべての写真を削除した時に悲劇は起こりました。

フォルダを消しても中身の写真は消えない

はい、これです。THE・クソ仕様。webアプリ版の「すべてのファイル」タブからスマホ自動保存をオンにしたとき自動で作られる「Pictures」フォルダを選択して削除してみましょう。一見消えたように見えますが、スマホアプリから見ると中身の写真がすべて消えずに残っています。どういうことかな?と思って再びwebアプリ版の「写真&ビデオ」のタブに移動してみました。すると写真データは全て残っていて、ダウンロードも可能ではないですか。つまりフォルダの削除操作で消えるのはフォルダの外側だけで中身は何故か全て取り残されます。普段WindowsやMacなどのOSに慣れた身からするとフォルダを削除するとその中身が消えることを期待するのは当然なので、これでは期待する挙動と違いすぎてトラップ以外の何物でもありません。ちなみにこの件についてカスタマーサポートに問い合わせたところ「フォルダのみが消えてしまうのは仕様」だそうです。なんじゃその仕様。

ファイルの全件一括削除はできない

はい、さらにクソにクソを重ねてくるスタイル。容量無制限だぜー!やったー!などと言って何万枚も写真をアップロードしているとあとで地獄を見ることになります。先ほどの操作でフォルダを削除しても意味がないと気付いたあなたは一度リセットして再度アップロードをやり直すため「写真&ビデオ」タブからファイルの全件削除を目論むでしょう。しかしそのような操作は現時点(2017年4月時点)ではサポートされていません。

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唯一認められている一括操作は「すべてのファイル」タブから画像で示した部分をクリックして、ファイルを1,000件まで同時に選択しての一括操作です。なんだ、一括削除できるじゃないか。と思ったあなた、まさかゴミ箱に入れたフォルダを完全に削除してませんよね?まだ削除していない方はセーフです。次の章でスパッと解決します。もし消してしまったあなたは、残念ながら地獄確定です・・・

フォルダを消してしまった場合の対処法

ここからは実用的なTIPSです。うっかりスマホアプリで自動保存をオンにしてしまって、スマホからの写真を全部消したいと思ってwebアプリから「Pictures」フォルダをゴミ箱にぶち込んだ時点でこの記事にたどり着けていたのであれば、まだ間に合います。よかったですね。

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この場合にやることは単純明解です。「すべてのファイル」タブ内メニューから「ゴミ箱」を選択し、先ほどぶち込んだフォルダを選択してから下部より「復元する」をクリックしてください。これで「すべて」メニューに先ほど消したフォルダが内包されたファイルとの親子関係を保ったまま復活します。あとは「Pictures > 端末の名前のフォルダ」と掘り進んで行き、最下層になった段階で1,000件ずつ一括選択して一括削除して行ってください。そして中身の写真を全部削除したあとに、親フォルダを削除します。これでAmazonDrive上からスマホの写真を確実に削除することができます。

ちなみにフォルダの中身のファイルを全て削除した後、そのフォルダを消してから復元しても中身のファイルは復元されません。あくまでフォルダはフォルダとして独立して削除や復元操作が行われます。

フォルダを消してからゴミ箱で完全に削除してしまった場合の対処法

おめでとうございます。私と同じ状況です。フォルダを削除したあと「ゴミ箱」メニューで完全に削除をしてしまった場合、そのフォルダに内包されたファイルを一括操作する機会を永久に失うことになります。なんという即死トラップ。どうしようもないです。仕様ですから。

ちなみにカスタマーサポートに「構わないからアカウントに紐づく全ファイルを消してしまってくれ」とお願いしてみましたが、セキュリティ上の理由で無理と断られました。無駄にしっかりしやがって・・・

1,000枚やそこらならまだしも、私のように1万枚以上も同期してしまった後ですと1万連続クリックという高橋名人もびっくりの指先トレーニングをする羽目になります。

諦めて名人になれというのも酷なので、1万クリックトレーニングを微妙に効率化するTIPSを伝授します。

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まずAmazonPrimePhotosのスマホアプリ(確認したのはiPhone版のみ)を立ち上げます。次に左上のチェックマークアイコンをクリックします。これで複数選択ができるようになるのですが、この時日付単位でまとめて選択できるようになっていますので、あとはひたすら日付をタップしまくるだけです。私の場合1万枚を3年とちょっとで撮っていたようですので、タップ回数は最大でも1,000回くらいまで圧縮されました。やったね・・・

なお、この技が使えるのはPrimePhotosのアプリだけですので、AmazonDriveのスマホアプリでは出来ないです。ご注意ください。

正しい一括削除の方法をおさらい

これ以上野生の高橋名人が増えてしまわないように、AmazonDriveにおける正しいファイルの一括削除方法をあらためておさらいしておきましょう。

1、「すべてのファイル」タブを開く

2、フォルダを最下層まで掘り進む

3、画像で示した部分で1,000件ずつ選択して削除

流石にクソ仕様すぎるので、全ファイル一括削除かフォルダに内包されたファイルの削除のどちらかが今後実装されると思います。それまではうっかりいつもの癖でフォルダを削除してしまわないように十分注意しましょう。

というかせっかく無圧縮+RAWの無制限保存可能というデジタル一眼ユーザーのための夢のストレージなのに、何でスマホで保存したただの画像やスクショなんかと混ぜて表示するような設計にしたんだろう・・・普通に考えて一眼の写真とスマホの画像を同じ画面で見たいと思う人居ないと思うんだけどなぁ。

もっと効率よくファイルをまとめて削除する方法があれば誰か教えてください。