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酔いどれデザイン日誌 - Drunken Design Diary -

都内でデザインファームを営む酔っ払いが、UI/UX設計やデザイン思考論を書き殴ります。

都内でデザインファームを営む酔っ払いが、UI/UX設計やデザイン思考論を書き殴ります。

人はなぜ、働くのか?ビジネスとは何か?

考え方 雑記 UX

あなたは何の為に働いていますか?

今年を終えるに当たり、自分の考えを整理する為に雑記を一つ放出します。超長いのでお正月のヒマでヒマでどうしようも無いような時にでもご一読下さい。

最近、経営やキャッシュフローについて色々と勉強をしています。恥ずかしげもなく書きますが、世の中を裏側から変えたいと割と本気で考えているので、雇われの身で目的を達成する事に限界を感じ始めている為です。表側は政治家の皆さんにでもお任せするのでよしなにやって頂ければ大丈夫です。

「でもまだ若いから」、「経験も浅いしもう少し経験を積んでからでも・・・」、そんなクソ詰まらない御託はどうでもいいんです。そういう問題じゃないんです。もっと根源的に、人は何の為に社会を形成し、経済活動を行い、何の為に働いているのか。ここを明確にするには、世の中の仕組みを理解しなくてはならない。金の流れとそれによって生じる世界への影響も敬遠せずに理解しなければならない。そう考えて投資家の方とお会いしたり、経営学セミナーに参加したりしながらヒントを探っています。

とはいえ、私は本当にまだ何も知りません。UXや情報設計についてのノウハウなんかを撒き散らせるくらいには知識も身に着け実地経験もしてきているつもりですが、それによって世界に何が成されているのか正確には認識できていません。

今こそ改めて、自分が何のために働くのかを考える時だと思いました。

「ビジネス」の意味

私がやってきた事、やろうとしている事は、恐らく金儲けではありません。しかし、紛れも無くビジネスです。ビジネスという単語が指している意味が広義に渡りすぎている為なんとも言い難いのですが、利潤を追求する事がビジネスだというのであれば、何か別の単語を作りたいと思っているくらいです。

私は経済学にはあまり明るくないのですが、ユーザーエクスペリエンスデザインや情報設計など、利用者視点でモノを考える事に関しては専門的にやってきています。その結果もたらされた利益や心理的効果も身を以て体験して来ています。ここから導き出された結論は「ビジネスとは誰かと誰かのコミュニケーションによって生まれる価値移動の集合体である」という考え方でした。ビジネスという単語で検索すると色々出てきますが、決して「感情を抜きにして利潤の追求に徹する事」が意味がビジネスの本質ではないと思っています。何故ならば、感情を抜いたり利益が出たりといったものは経済活動を行う上でのテクニックや結果のひとつであり、ビジネスそのものでは無いはずだからです。

世界にまだ無い価値を生み出すということ

感情を交えずに利益を追求するビジネスとはどういうものか?それは、リスクの伴う新しいものを作らず、安定を重んじ、今ある数字を左から右へ最大効率で動かし、利用者に支払額に応じた対価を提供するような事業です。それを提供するビジネスマンは、思考せず、でも行動力はあり、ルーチンワークを極め、経営陣の方針に従順な働き手であることが求められます。本気で問いたいです。そんな人生楽しいですか?

toBであれ、toCであれ、最終的にそのビジネスの価値を決定するのは自分以外の「人間」です。数字は結果であり単なるバロメーターです。感情抜きにしてと言いますが、感情を持たない人間が果たして居るでしょうか?投資家ですら、完全に数字だけで判断しているわけではないでしょう。

事業部長クラスのビジネスパートナーの方々とのやり取りや、ユーザーエクスペリエンスデザインにどっぷり浸かり始めてからひしひしと感じていますが、UXの向上とはすなわち、ビジネスの成功方程式を作る事に他ならないと考えられるようになりました。何故ならば、人間がお金を支払うのは自分が求める期待、欲求、そういったものが満たされた時であるためです。それは決して損得勘定ではないのです。現に、世の中で売れるサービスと呼ばれるものを思い浮かべて頂きたいのですが、どれもこれも欲求解消に伴ってエクスペリエンスの向上に最大限の注力を注いだものが思い浮かぶはずです。

では、私が本当にやりたいビジネスの姿とは何なのか。大小あれど、世界にまだ無い価値をこの世に生み出す為の諸々の活動だと今の時点では認識しています。金銭の増減が生じるのはあくまでその結果であり、世界のどれだけの人間がその価値を認めたかの証なのだと思います。

何故「世界にまだ無い価値」を生み出す必要があるのか?これも先程のUXと成功ビジネスの方程式の話で頭の中の整理がつきました。ビジネスが人と人との関わり合いの中に存在する限り、解決すべき課題は常に「自分以外の誰かの抱えた欲求」であるはずです。それが空腹なのか、退屈なのか、不健康なのかの違いに過ぎないのです。であれば、新しくビジネスを始める為に必要なアイデアは、まだ解決しきれていない人類の欲求を如何にして解決するか?に集約されるのではないでしょうか。

ここで注意したいのは、未解決欲求の解決を目的に事業を立ち上げてしまうと、欲求を解決する手段ばかりに目が行ってしまってその解決プロセスに感情が挟まらない「機械的なビジネス」になってしまうという点です。何度も言いますが、私の導き出したビジネス解釈の結論は損得勘定ではなく、人と人との関わり合いによって生じる価値移動の集合です。企業にとっての客からもたらされる価値は、金銭だけでしょうか?そうではないはずです。

進化欲求

長々と書き連ねてしまいましたが、何故働くのか?の今時点の私の直接の解は「この世に無い価値を生み出す為」です。

では、価値を生み出す事によって何を成したいのか?色々考えて結局最後に行きついた結論は、根源的な欲求の話でした。全ての生物は本能的に進化する欲求を持っているのです。突然何を言いだすのかという流れのぶった切り方ですが、頭の中はそれで整理がつきました。人類は二足歩行を行い、自由になった手で道具を使い、火を使い、言葉を使い、爆発的な進化を遂げてきました。近年に入り、交通インフラ整備による移動時間の圧縮、デバイスによるパラダイムシフトが頻発し、人々の生活様式や水準を激変させてきました。例えば洗濯機一つとってしても、それまでタライで手洗いしていた時間を別の事に費やす事が出来るようになり、その余剰時間が更なる進化をもたらしているのだと考えます。であれば、これまで無い「価値」を生み出す事が出来れば、人類はその価値によって得た余剰時間を利用してまた進化をする事が出来るのではないでしょうか。世の中にイノベーションを起こしてきた偉大な起業家や発明家たちによって、我々平民は更に進化し続け存続する事が出来たのです。

 

折角生んで頂いた人生なのですから、最大限楽しみたい。生きてる間に宇宙にも行きたいし、電脳世界でゲームもしたい。

ならば進化の速度を加速するお手伝いをしようじゃありませんか。人と人が協力しあって成り立つこの社会に、本当の意味での一員として参加しよう。

そんなふうに考えた2014年の年の瀬です。2014年、これまた濃い1年でした。来年どう動くかもまだ全然分かりませんが、引き続きどうぞよろしくお願い致します。